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フツーの主婦が日々感じているイロイロなことを綴ります                                 ダンナ 1人   娘 2人(小6・小3)      ねこ 1匹


by kinako1226
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涙なくしてはみられない

昨夜、松嶋菜々子主演の実写版の「火垂るの墓」観ました。
「火垂るの墓」といえばジブリのアニメで何度も観て
あまりの悲しさにもう観たくないと思っていました。
が、今回はあのアニメで清太と節子に辛く当たるおばさん(松嶋菜々子)が
主役だという事でコレは!?と思いTVの前に座ったわけです。

アニメでは戦争孤児になった清太と節子がただただ可哀相で観てられなかった訳ですが
今回も確かにあの節子の笑顔が悲しみに変わっていくところは本当に悲しかった。
母親の形見の指輪を取り上げられるところや本当は母が死んでしまったことを知っていると兄に伝えるシーンは今思い出しても涙がでそうです。そして節子が荼毘に付されるシーンはもう号泣ものでした。
が、それにも増して家族を食べさせていく為に次第に鬼のようになっていく母親の気持ちがとてもよく伝わってきました。アニメを見ていたときは叔母に対して「いくら遠縁の子でも、もう少し優しくしてあげればいいのに」と単純に思っていたのですが
食べる物がなかったあの時代、誰もが自分の事で精一杯でギリギリのところで生きていたんだと痛感しました。人間あそこまで追い込まれると優しい気持ちはどこかに消えてしまうんですね。
もし私があの叔母の立場だったら…間違いなく同じように鬼になっていくでしょう。
戦争とは人が死んでしまうだけでなく人間そのものを変えてしまう恐ろしいものなのだと改めて感じました。
そんな戦争が今でも行われている…本当に悲しいことです。
by kinako1226 | 2005-11-02 11:33 | わたし